岩手医科大学医学部入試完全ガイド – 多様な選抜方式と地域医療への貢献
今回は、東北地方の医療を支える重要な医育機関である岩手医科大学医学部の入試について、受験生の皆さんに向けて詳しく解説していきます。
多彩な選抜方式と募集人員
岩手医科大学医学部の最大の特徴は、地域医療への貢献を重視した多様な選抜方式を設けていることです。一般選抜73名を中心に、様々な地域枠や推薦入試を実施しています。
一般選抜と地域枠選抜
一般選抜では73名を募集していますが、これに加えて地域枠C(全国枠)で5名、地域枠D(全国枠・診療科指定)で7名を募集しています。これらの地域枠は、岩手県の医療に貢献する意欲のある方を全国から募る制度です。特に地域枠Dは総合診療科、小児科、産婦人科のいずれかでの勤務を前提としており、地域の医療ニーズに直結した募集となっています。
学校推薦型選抜の充実
学校推薦型選抜では、公募制(12名程度)に加え、以下の地域枠を設けています:
- 地域枠A(岩手県出身者枠):15名
- 地域枠B(東北出身者枠):8名
- 秋田県地域枠:2名
これらの地域枠は、それぞれの地域の医療に貢献することを条件に、奨学金制度と組み合わせて実施されています。
特色ある総合型選抜
総合型選抜(地域医療医師育成特別枠)では8名程度を募集しています。この選抜では、圭陵会正会員の推薦を必要とし、卒業後は本学附属病院および関連病院で6年以上勤務することが条件となります。
試験内容のポイント
一般選抜の試験科目
一般選抜の試験は一次試験と二次試験に分かれています。
一次試験:
二次試験では面接(50点)が実施され、人物評価が重視されます。
推薦入試の基礎学力検査
推薦入試でも基礎学力検査が実施されます。試験科目は一般入試より範囲は狭くなりますが、英語、数学、理科の基礎的な学力が問われます。さらに、面接試験では個人面接に加えて課題型面接が実施され、思考力や判断力も評価されます。
受験対策のポイント
- 教科学習の基礎固め
- 面接対策の重要性
- 医師を志す動機の整理
- 地域医療への関心・理解
- 課題型面接への準備
- 地域枠受験のための準備
- 志望する地域の医療事情の理解
- 奨学金制度の詳細確認
- 勤務義務年限の理解
最後に、岩手医科大学のアドミッション・ポリシーに示されている「生命倫理の尊重」「科学的論理性」「向上心」「利他精神」などの要素を意識した準備が重要です。面接試験では、これらの資質をしっかりとアピールできるよう、準備を進めていきましょう。
次回は、面接試験対策の具体的な方法について詳しく解説していきたいと思います。ご質問やご要望があれば、コメント欄にお寄せください。