医学部受験生必見!共通テスト後に知っておくべき”気の緩み”対策
医受験指導に携わって15年。毎年のように目にするのが、共通テスト後の「気の緩み」による失速です。せっかくの受験勉強の努力を最後の最後で台無しにしないために、この記事をぜひ読んでください。
なぜ共通テスト後が受験の分かれ道なのか
共通テストが終わった瞬間、大きな安堵感に包まれることでしょう。やっと終わった、よく頑張った。その達成感は、長い受験勉強を続けてきた皆さんが、当然味わってよい感情です。
けれども医学部受験にとって、共通テストは大きな山場の一つですが、あくまでも「一つ」の関門に過ぎません。もちろんこれから二次試験が控えています。
「やっと終わった」その安心感は、実はとても危険なサイン。なぜなら、その感覚は知らず知らずのうちに、あなたの学習ペースを緩めてしまう可能性があるからです。
共通テスト後の解放感は自然な感情です。でも、その気持ちに流されすぎず、ここからが本番だという意識を持ち続けることが、医学部合格へとつながります。
最後まで、油断せずにいこう!
気の緩みが起こる3つの心理的メカニズム
1. 長期戦による疲労と解放感
共通テストまでの長い戦いを終えた達成感から、無意識のうちに「ここまで頑張ったから少しは休んでもいいだろう」という気持ちが生まれます。これが最も危険な心理です。
2. 周囲の受験生の態度変化
国公立大学の受験生や、すでに私立大学に合格した友人たちの様子を見て、自分も思わず気が緩んでしまう。この「周りに流される」という現象が非常に多く見られます。
3. 誤った時間感覚
「まだ二次試験まで時間がある」という認識は大きな落とし穴です。実際には、この期間は二次試験対策として決して十分とは言えません。
実際に起きる学習効率の低下とその兆候
要注意なのは以下のサインです:
- 夜更かしが増え、起床時間が徐々に遅くなる
- SNSやスマートフォンの使用時間が増える
- 「ちょっとした息抜き」が長時間化する
- 問題集を解く時間よりも解説を読む時間が増える
これらの兆候が見られたら、要注意です。
合格者に学ぶ、モチベーション維持の具体策
昨年度の合格者たちが実践していた効果的な対策をご紹介します:
- 具体的な時間割の作成 朝7時から夜11時までの時間を30分単位で細かく区切り、学習内容を明確化。「なんとなく勉強する」時間を作らないことが重要です。
- 効果的な息抜きの設定 2時間集中したら10分休憩という具合に、メリハリをつけた学習サイクルを確立。ただし、休憩時間には時計を使用し、決して延長しないことが鉄則です。
- 体調管理の徹底 十分な睡眠時間の確保と、規則正しい食事。特に、夜9時以降の夕食は避けるべきです。
明日からできる実践的な対策
1日のスケジュール例
Copy06:30 起床
07:00-08:30 物理の問題演習
08:30-09:00 朝食
09:00-10:30 化学の問題演習
10:45-12:15 数学の過去問
12:15-13:00 昼食・休憩
13:00-15:00 英語長文読解
15:15-17:15 弱点科目の集中対策
17:30-19:00 夕食・入浴
19:00-21:00 その日の復習
21:00-22:00 翌日の準備・就寝
最後に一言。共通テスト後のこの期間は、決して「追い込みの時期」ではありません。むしろ、これまでの学習の総仕上げをする大切な時間です。焦らず、でも気を緩めることなく、最後まで全力で頑張りましょう。
皆さんの健闘を心より祈っています。
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追伸: この記事を読んで「ハッ」として気付いた方、その感覚を大切にしてください。まだ間に合います。今日から、いや、今この瞬間から、気を引き締めて再スタートを切りましょう。